骨隆起の切除術

骨隆起(こつりゅうき)とは骨隆起
骨隆起とは顎の骨にできる、いわゆる「骨の膨らみ」です。骨隆起そのものは触ると固く、歯ぐきも薄くなっているため、表面に物が当たると強く痛みます。「歯ぎしり」や「食いしばり」の強い方に多く見られます。

国内の人々を対象に縄文時代から現代までの間、下顎隆起(かがくりゅうき)の出現頻度が時代と共にどのように変化したかを調査した論文があります。
※下顎隆起:下顎骨の小臼歯部の舌側の骨の表面が、一部分で境がはっきりと半球状に盛り上がる症状

下顎隆起の出現頻度は、弥生時代から近代までは低い頻度、縄文時代人と現代人において高い頻度であらわれ発達しています。弥生時代に下顎隆起の出現頻度が低下したのは、渡来人が遺伝的に下顎隆起の出現しにくい人々であったと解釈することができます。
このことから、下顎隆起の出現に遺伝性があるということが推測できます。そして、隆起についてはこの100年ほどの現代において特に顕著で、現代の日本人の半数以上にあると言われています。現代の日本人の若い世代では発症しても小型で痛みもなく、その存在自体に気づかない一方で、加齢と共に徐々に大きくなり発症が自覚されるケースが多くあります。
※下顎隆起の出現は基本的に日常生活に支障はありません。


近・現代人について下顎隆起の出現頻度の年齢を調べた結果、下顎隆起は12歳以降で発現し、その後20歳代まで発現頻度は増加します。その後は、年を取れば取るほど下顎隆起は発達していきます。

1.下顎の内側にできる下顎隆起
下顎隆起とは下顎の内側に、多くの場合、左右対称に見られます。
大きくなってくると舌が上に持ち上げられ、発音がしにくくなります。また、骨隆起の粘膜は薄いため、入れ歯を使っていると、擦れたり痛みの原因になったりします。このような場合は切除します。

2.上顎の真ん中にできる口蓋隆起(こうがいりゅうき)
口蓋隆起は上顎の真ん中よりやや後方あたりにできる骨の膨らみです。上顎は左右の骨と骨が繋がってできているため、噛む時の力がつなぎ目に集中し、骨隆起ができます。総入れ歯を作るときは、大きな口蓋隆起の場合には切除処置をすることをおすすめします。

骨隆起の切除術
当医院では局所麻酔をしたうえで手術を行います。また、「ピエゾサージェリー」と「骨ノミ」を併用することで、短時間に痛みも少なく処置をすることができます。CTで骨隆起の大きさや位置を確認しながら安全に行いますが、骨を削りますので少々腫れることがあります。
当医院では術後にシーネ(マウスピース)を使います。食事の時にしばらくの間は不便ですが、およそ一週間前後で抜糸します。

●治療経過
骨隆起の切除術【矯正治療前】
矯正開始前に下顎骨隆起除去をしました。

骨隆起の切除術【半年後】

骨隆起の切除術【一年後】
矯正治療で歯列弓をふっくら拡大したことと併せて、舌を上にあげるのが楽になった。

骨隆起切除の症例
症例症例症例

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